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すきっ歯の子ども

子どもがすきっ歯になる原因や放置するリスク、矯正する方法を解説!

2024年9月5日

こんにちは。山口県長門市にある歯医者「田中歯科医院」です。

すきっ歯は、子どもの歯並びの問題としてよく挙げられます。

しかし、すきっ歯の原因やリスク、適切な対策について正しく理解している保護者は少ないでしょう。すきっ歯の原因は、遺伝や悪習慣などさまざまです。放置すると噛み合わせや発音、口腔内の健康に影響を及ぼすことがあるので注意が必要です。

この記事では、子どもがすきっ歯になる原因や放置するリスク、矯正治療の方法について詳しく解説します。

すきっ歯とは?

すきっ歯の子ども

すきっ歯とは、歯と歯の間にすき間ができている状態を指します。特に、前歯に見られることが多く、見た目に大きく影響を与えるため気にする方が多いでしょう。

また、すきっ歯は審美的な面だけでなく、発音や食事にも影響を及ぼすことがあります。そのため、放置せずに歯科医院を受診して、改善することが大切なのです。

子どもがすきっ歯になる原因

子どもがすきっ歯になる原因イメージ

子どもがすきっ歯になる原因はさまざまです。以下で、主な原因について解説します。

永久歯のスペース確保のため

乳歯は通常2歳半から3歳頃にかけて生え揃います。この時期に歯と歯に隙間があるのは自然なことであり、心配する必要はありません。

この隙間は、永久歯が生えるスペースを確保するために必要なものです。乳歯よりも永久歯は大きいので、隙間がない場合は永久歯列が乱れる可能性があります。乳歯列期のすきっ歯は、正常な発育の一環とも言えます。

遺伝的要因

子どもの歯並びには、親から受け継がれる顎や歯のサイズが大きく影響します。例えば、親の顎が大きく歯が小さいなど、口元の骨格が子どもに受け継がれると、スペースが余って隙間ができることがあるのです。

悪習慣

長期間の指しゃぶりや舌で前歯を押す癖は、子どもの歯並びに大きな影響を与えます。これらの悪習慣が続くと、前歯が前方に押し出されて隙間が生じやすくなるのです。

特に、乳幼児期から学童期にかけての習慣は、永久歯の生え方に悪影響を及ぼすことが多いです。保護者が気づかないうちに習慣化することもあるため、早めに気づいて対策をとる必要があります。

乳歯の早期脱落

虫歯や外傷によって乳歯が早く抜けると、隣接する歯が空いたスペースに移動して隙間が生じることがあります。永久歯が正しい位置に生えない可能性が高くなり、すきっ歯など将来的な歯並びの問題に発展することがあるでしょう。

乳歯は永久歯が生えるためのガイドとして重要な役割を果たしており、早期に脱落すると役割を果たせなくなります。乳歯の健康を保つためには、定期的な歯科検診と適切なケアが不可欠です。

上唇小帯が長い

上唇小帯とは、上唇と歯茎を繋いでいる筋のことです。上唇小帯が発達していて長いと、上の前歯の間に入り込んですきっ歯になる場合があります。

上唇小帯は小さい頃は大きく、時間がたつにつれて少しずつ収縮していきます。乳幼児期には、長くてもあまり心配する必要はありません。

しかし、成長しても収縮せずにすきっ歯が治らない場合は、切除する手術を行うケースもあるでしょう。

口呼吸

口呼吸が習慣化すると、歯並びに悪影響を与えやすいです。鼻呼吸であれば、舌が上顎に接触して自然な力が顎にかかるため、顎の成長が促されます。口呼吸の場合は舌が下がるため、歯に舌が当たって口の内側に力がかかり、すきっ歯の原因になるのです。

また、口呼吸は口腔内の乾燥を引き起こし、虫歯や歯周病のリスクを高める要因にもなります。口呼吸の原因にはアレルギーや鼻詰まりなども考えられるため、それらの治療が必要なケースもあるでしょう。

子どものすきっ歯を放置するリスク

すきっ歯を放置して噛み合わせが悪くなった子ども

子どものすきっ歯を放置すると、見た目以外にもさまざまな問題が生じる可能性があります。すきっ歯のリスクを理解し、早期に対策をとることが大切です。

噛み合わせが悪くなる

すきっ歯があると、噛み合わせが悪くなります。噛み合わせが正しくないと、食べ物をうまく噛み砕けない可能性が高いでしょう。

十分に食べ物を噛み砕けないまま飲み込むと、消化器官に負担がかかって消化不良を引き起こす可能性が高まります。胃腸の不調やその他の消化器系の問題を誘発する恐れもあるでしょう。

正しい噛み合わせは、消化器系の健康と全体的な栄養バランスを保つためにとても重要なのです。

発音が不明瞭になりやすい

前歯に隙間があると、特定の音を発音するのが難しくなります。特に、サ行やタ行の発音が不明瞭になることが多く、子どもの言語発達に影響を及ぼす可能性があるでしょう。

正確な発音ができないと、言葉の発達が遅れたり、コミュニケーション能力に影響が出たりすることもあります。学校での学習や友達との会話において、発音が不明瞭なことにより自信を失うケースもあるため注意が必要です。

歯並び全体に影響を及ぼす

すきっ歯を放置すると、隣接する歯が隙間を埋めようと移動し、歯並び全体に悪影響を与えることがあります。歯が移動することで歯列全体のバランスが崩れると、将来的に矯正治療が必要になる可能性が高まります。

また、歯が不適切な位置に移動することで、噛み合わせの問題や顎関節症を引き起こす場合もあるでしょう。歯並びの乱れは、見た目の問題だけでなく口腔機能全体に影響を及ぼすため、早期の対処が重要です。

口腔内の環境が悪化しやすい

すきっ歯があると、歯と歯の間に食べ物のカスが挟まりやすく、歯垢や歯石の原因になるでしょう。歯垢や歯石が増えると細菌が増殖し、虫歯や歯周病のリスクが高まります。

特に、歯周病は歯茎の炎症や出血、歯の動揺を引き起こし、最終的には歯の喪失につながることもあります。口腔内の衛生状態が悪化すると口臭の原因にもなり、子どもが対人関係で自信を失うことにつながるかもしれません。

見た目の自信を失いやすい

すきっ歯が見た目に与える影響は、子どもの自己イメージや自信に大きく影響します。子どもは見た目に敏感であり、歯並びに問題があると笑顔や口を開くのに抵抗を感じて、自信を失うことがあるのです。

友達とのコミュニケーションに消極的になったり、学校生活での積極性が低下したりすることなどにも繋がります。対人関係や自己肯定感に影響を及ぼす可能性もあるでしょう。

子どものすきっ歯を矯正する方法

すきっ歯治療のためマウスピース矯正をしている子ども

早期に矯正治療を行うと将来的な歯並びの問題を予防することが可能です。以下に、子どものすきっ歯を矯正するための主な方法を紹介します。

マウスピース矯正

マウスピース矯正は、透明なマウスピースを使用する矯正方法です。取り外しが可能なため、食事や歯磨きを通常通りに行えて口内を清潔に保ちやすいでしょう。

しかし、マウスピースの装着時間が短いと効果が出ないため、装着を怠らないように注意することが大切です。

マウスピースは1〜2週間ごとに次の段階のものに交換し、徐々に歯を動かして隙間を閉じていきます。治療期間は個人の歯並びの状態によりますが、1年から2年程度かかるのが一般的でしょう。

ワイヤー矯正

ワイヤー矯正は、歯の表面に直接ブラケットを取り付け、ワイヤーを通して歯を動かす矯正方法です。すきっ歯の矯正にも非常に効果的でしょう。

ワイヤー矯正の装置は固定式で24時間装着するため、治療効果が高いという特徴があります。定期的に歯科医師のチェックと調整を受けながら治療を進め、1〜2年程度で終了するのが一般的です。

近年ではブラケットの素材やデザインも進化しており、金属製のもの以外に目立ちにくいセラミック製のブラケットなどもあります。

まとめ

すきっ歯治療が終わって笑顔の親子

すきっ歯は、子どもの歯並びにおいて一般的な問題です。改善するには、原因やリスク、対策を正しく理解することが重要でしょう。

すきっ歯の原因は、遺伝や悪習慣、口呼吸などです。すきっ歯を放置すると噛み合わせや発音の問題、歯並び全体への影響など様々なリスクが生じる可能性があります。

すきっ歯の矯正治療にはマウスピース矯正やワイヤー矯正などがあり、矯正治療で早めにすきっ歯を治すことで、噛み合わせや発音の改善、口腔衛生の向上などが期待できます。

子どものすきっ歯の治療を検討されている方は、山口県長門市にある歯医者「田中歯科医院」にお気軽にご相談ください。

当院では、一般歯科だけでなく成人・小児の矯正治療や審美歯科にも力を入れています。ぜひ一度ホームページをご覧ください。ご予約・お問い合わせもお待ちしております。

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