春風にのってほのかに花の香りが漂う季節になりましたね。体調に気を付けて良い日々を過ごしていきましょう。
先月長男が結婚しました。お相手はとても綺麗で優しいお嬢さんです。2人は4月から宇部医大で働くことになりました。若い2人ですが、折に触れて今後ともよろしくお願いいたします。
子供たちが小さい頃、妻がおんぶしながら診療を手伝っていたのを思い出します。そんな長男が今まで育ててくれたお礼として、四国旅行をプレゼントしてくれました。瀬戸大橋、桂浜、道後温泉に行きました。途中、以前より行ってみたかった香川県の、歯ART美術館を訪れました。
日本最大の歯科技工所が運営しており、足ふみエンジンの治療台、江戸時代の竹でできた歯ブラシ、つげの木でできた入れ歯、インプラントの歴史などを鑑賞しました。中でも一番目をくぎづけのされたのは、入れ歯が5000ケース詰め込まれたオブジェでした。
金額にすると3憶5000万だそうです。日本で一番の歯科技工所ですので、全国の歯科医院から不要になった入れ歯、壊れた入れ歯、合わなくなった入れ歯を集め供養しています。患者さんのお口の中で、機能したのももちろん含まれていますが、歯や顎の変化により使えなくなったものもあると思います。
私は大学で入れ歯を専攻して学びましたが、入れ歯は個人により差が大きく、まだまだ学びの途中と感じています。これからも学びつづけ、痛くなく、しっかり噛める入れ歯を制作し、患者さんの笑顔を見たいと思っております。