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歯の間の虫歯

歯と歯の間の虫歯を予防するためにはどうしたらいい?予防法を解説!

2024年2月22日

こんにちは。山口県長門市にある歯医者「田中歯科医院」です。

歯と歯の間は、歯ブラシだけでは汚れを落としにくいため虫歯になりやすい場所です。歯ブラシのみで歯磨きした場合、歯と歯の間の汚れの除去率は50%程度と言われています。

初期の虫歯は痛みなどの自覚症状がなく、特に歯と歯の間の虫歯は自分で見ても穴があいていることが分かりづらいです。歯科検診で見つかるケースや、虫歯が進行して何らかの症状が出て気づくケースが多いでしょう。

虫歯は進行性の病気なので、放置していて治ることはありません。また、溶かされた歯が元に戻ることもありません。そのため、予防することが非常に重要です。

今回は、歯と歯の間に虫歯ができる原因と、虫歯を予防するための方法について詳しく解説します。

歯と歯の間に虫歯ができる原因

歯の間の虫歯

虫歯とは、口腔内の細菌が糖を分解した時にできる酸が、歯を溶かす感染性の疾患です。歯と歯の間に虫歯ができる原因を確認しましょう。

口腔ケアが不十分である

口腔ケアが不十分な場合、虫歯になるリスクが高まります。特に歯と歯の間は汚れが残りやすいので、丁寧にケアする必要があるでしょう。

デンタルフロスや歯間ブラシなどの補助道具を使っていない方は、虫歯になりやすい傾向があります。

食生活が不規則

食生活が整っていないことも、虫歯の原因になり得ます。特に、1日3食以外に間食を頻繁に摂る方や、甘いものや酸味が強いものを好む方は、虫歯になりやすいでしょう。

栄養バランスが取れていない場合も、虫歯の原因になり得ます。免疫力が低下するので、虫歯の原因となる菌が口内で繁殖しやすくなるためです。

唾液が届きにくい

唾液には、自浄作用や殺菌作用があります。唾液によって、歯の表面に細菌が定着するのをある程度防いでいるのです。

歯と歯の間は唾液が行き届にくく、自浄作用や殺菌作用がうまく働きません。汚れが溜まりやすいだけでなく、体に本来備わっている虫歯菌を抑制する効果も発揮できないため、虫歯になりやすいのです。

歯の質が弱い

歯の質には個人差があります。例えば、エナメル質がもともと平均より薄い方は、虫歯になりやすく進行しやすいでしょう。

歯並びなども、虫歯の原因になり得ます。歯並びが乱れて重なって生えている部分が多いと、磨き残しが生じやすいためです。

歯科検診を受けていない

定期的に歯科検診を受けることは非常に重要です。口腔内の問題を早期に発見して対応できるためです。

虫歯になりかけの状態であれば、フッ素を塗布するだけで改善できることもあります。

しかし、放置すれば症状が悪化して虫歯になるでしょう。ごく初期の虫歯も、定期検診を受けていれば見つけてもらえます。

また、歯のクリーニングなども行うので、ご自身では落とせない汚れも除去してもらえるでしょう。

歯と歯の間の虫歯を予防するためには

口腔ケアアイテム

歯と歯の間の虫歯を予防するための方法を確認しましょう。

補助道具を使用する

歯間ブラシやデンタルフロスなど、口腔ケアの補助道具を使用すると歯と歯の間の汚れもしっかりと除去できます。歯磨きをする際は、これらの道具も積極的に使用しましょう。

歯間ブラシ

歯間ブラシは、針金にナイロン毛を円柱状、あるいは円錐形につけた小さなブラシです。歯間部がある程度広い場合は、歯間ブラシで効率的にプラークを除去できます。

柄を持って歯間部に挿入するだけなので、誰でも容易に使えるでしょう。

しかし、歯間部の形は複雑なので、歯間ブラシを一方向に往復させるだけでは十分な効果は得られません。歯間の形に合わせて、多方向に動かす必要があります。

また、サイズが合っていない歯間ブラシを無理矢理挿入すると、歯肉を傷つけたり歯間部の隙間が広がったり、トラブルにつながります。使用する場合は、ご自身に合うサイズを選択しましょう。

どのサイズがいいか分からない場合は、歯科医院で聞いてみてください。

デンタルフロス

デンタルフロスは、ナイロン製の糸です。歯間ブラシよりも細いので、歯と歯の間が狭い場合に使用します。歯と歯の間に通して、糸を歯の面に沿わせて動かして使います。

指巻きタイプとホルダータイプの2つの種類があるので、ご自身が使いやすいものを選びましょう。

歯間が大きい場合は、デンタルフロスでは汚れを十分に落とせないので注意してください。

うがい薬を使用する

うがい薬を使用することで、歯ブラシや歯間ブラシ、デンタルフロスが届かない部分にも薬液が浸透します。フッ素が配合されているものもあるので、虫歯を予防する効果が期待できるでしょう。

ただし、基本的には物理的にプラークを除去することが大切です。歯磨きを丁寧に行った後、補助的に使用しましょう。うがい薬だけで口腔ケアが完了するわけではありません。

歯科医院で定期検診を受ける

歯と歯の間の虫歯は、ご自身による予防や早期発見が難しいといえます。定期的に歯科で検診を受けることも重要です。

歯科医院では、視診の他、光を当てて虫歯を確認する透照診や、レントゲンを撮影して虫歯の有無を確認することが可能です。歯のクリーニングも行われるので、予防に非常に効果的でしょう。

虫歯のサインを知る

歯と歯の間に虫歯ができ始めると、以下の症状が見られるようになります。

・しみる
・食べ物が詰まりやすくなる
・食べ物が挟まると違和感がある
・デンタルフロスが通りにくい

これらの症状がある場合、歯と歯の間に虫歯ができている可能性があります。痛みがなくても、早めに歯科医院で診てもらいましょう。

歯と歯の間に虫歯ができたときはどのように治療する?

虫歯治療

歯と歯の間に虫歯ができた場合の治療方法は、以下のとおりです。

削って治療する

虫歯をしっかり除去できるまで、上から歯を削って治療する方法です。通常の虫歯治療の進め方と同じですが、歯と歯の間にできた虫歯をしっかりと除去するためには、天然歯を大きく削らなければなりません。

削った後は、詰め物や被せ物で修復します。保険診療では銀歯やコンポジットレジン、自費診療ではセラミックの詰め物・被せ物で補うでしょう。

選択した詰め物・被せ物によって治療完了までの期間は変わりますが、すぐに治療を始められることがメリットです。

セパレーターを使用する

セパレーターとは、歯と歯の間を広げるために用いられる器具です。歯と歯の間の虫歯は非常に見えづらく、そのまま治療を進めると上述したように天然歯を大きく削ることになります。

そのため、天然歯へのダメージを最小限に抑える目的で、セパレーターを使用することがあります。セパレーターを装着してから1週間程度で、歯と歯の間にすき間が生まれます。

生じたすき間はセパレーターを外せば2〜3日で塞がるので心配いりません。虫歯の治療を始めるまでに、隙間が広がるのを待つ時間が必要なことがデメリットでしょう。

まとめ

歯ブラシする女性

今回は、歯と歯の間に虫歯ができる原因や、虫歯の治療法について解説しました。

歯と歯の間の虫歯を予防するためには、毎日の歯磨きがとても大切です。歯ブラシだけでは歯と歯の間の汚れやプラークを取り除くことは難しいので、歯間ブラシやデンタルフロスなどの補助道具を使う必要があるでしょう。

定期的に歯科医院を受診して、虫歯の有無を確認してもらうことも重要です。定期検診では歯のクリーニングも行われます。ご自身では落とせない汚れを除去してもらえるので、歯と歯の間に限らず、虫歯予防に非常に効果的でしょう。

歯と歯の間の虫歯の予防・治療を検討されている方は、山口県長門市にある歯医者「田中歯科医院」にお気軽にご相談ください。

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