こんにちは。山口県長門市にある歯医者「田中歯科医院」です。
インビザライン Goとインビザライン・ライトは、矯正治療の新たな選択肢として注目を集めています。
今回は、インビザライン Goとインビザライン・ライトの特徴、適応範囲、違いについて詳しく解説します。インビザライン Goを選択する際の注意点もご紹介するので、ぜひ参考にしてください。
インビザライン Goとは?
インビザライン Goは、見た目にほとんど影響を与えない透明な歯列矯正器具です。従来の金属製の矯正器具とは異なり、プラスチック製のマウスピースを使用します。第二小臼歯までが治療範囲で、片顎最大10本の歯並びを改善することが可能です。
インビザライン Goでは、患者さまの口腔内を3Dスキャンして治療計画を立てます。計画に基づいて一連のマウスピースが作成され、1日20〜22時間装着して歯を移動させます。
インビザライン Goの大きなメリットは、目立たないことでしょう。装着していてもほとんど気づかれないため、コミュニケーションに影響が少ないことが特徴です。
取り外し可能なため、食事をふだんどおり行えます。口腔衛生の管理も容易で、従来の矯正装置に比べて口内環境を清潔に保ちやすいこともメリットです。
インビザライン Goは、軽度から中度の前歯部分の歯並びの問題を改善できます。前歯の軽度なねじれやすき間などを効果的に改善できるでしょう。
ただし、全体的な歯並びを改善しないといけない場合は治療できません。インビザライン Goは奥歯を治療範囲に含んでいないため、奥歯の移動が必要な症例は対応できないのです。
インビザライン Goは、主に前歯部分の歯並びを整える部分矯正といえます。
インビザライン・ライトとは?
インビザライン・ライトは、軽度から中度の歯並びの問題を対象とした矯正方法です。インビザライン Goと同様に、透明で目立たないマウスピース型の矯正装置を使用します。
マウスピースは食事や歯磨きの際には外せるため、日常生活に大きな支障をきたすことはありません。
インビザライン・ライトの特徴の一つは、治療期間の短さです。一般的に、治療期間は2〜6か月程度とされています。
インビザライン・ライトは、使用できるマウスピースの枚数が14枚までと決められています。そのため、治療期間が大きく延びることはないのです。
インビザライン・ライトでは、歯のわずかなねじれ、軽度のすき間などを治療できます。
インビザライン Goとインビザライン・ライトの違いを比較
インビザライン Goとインビザライン・ライトには、いくつかの違いがあります。表にまとめたので、詳しく確認しましょう。
<インビザライン Goとインビザライン・ライトの違い>
種類 | インビザライン Go | インビザライン・ライト |
治療範囲 | 奥歯を除く計20本 | すべての歯 |
マウスピースの枚数 | 最大20枚 | 最大14枚 |
治療期間 | 3〜7か月 | 2〜6か月 |
費用 | 300,000〜600,000円 | 200,000〜500,00円 |
インビザライン Goとインビザライン・ライトの最も大きな違いは、治療範囲でしょう。インビザライン Goは奥歯を治療範囲に含まないので、奥歯を移動させたい症例には対応できません。
インビザライン・ライトは、奥歯の移動も可能です。
ただし、どちらの治療方法もマウスピースの枚数が限られているため、大きな歯の移動は行えません。
治療期間に大きな差はありませんが、実際にかかる期間は患者さまの歯並びの状態によって異なります。費用も症例によって異なりますが、インビザライン Goのほうが高くなる傾向にあるでしょう。
インビザライン Goが適している方とは?
インビザライン Goが適している方の特徴をご紹介します。
奥歯の移動が必要ない
歯並びの乱れが軽度で前歯部分に限定されている場合、インビザライン Goが適しています。インビザライン Goは前歯の歯並びの乱れの治療に特化しているので、効率的に問題を改善できるでしょう。
目立たずに治療したい
ほかのインビザラインでも同様ですが、透明で目立ちにくいマウスピースを使用するため、治療中であることが目立ちません。社会生活や職場でのコミュニケーションに影響を与えることが少ないため、人前で話す機会が多い方でも気にせず治療を受けられるでしょう。
マウスピースの管理ができる
インビザライン Goに限らず、インビザラインではマウスピースをご自身で管理しなければなりません。
1日20〜22時間の装着時間を確保し、1〜2週間ごとに交換する必要があります。飲食の際は取り外し、歯磨きとマウスピースの洗浄を行ってから再装着することも守らなければなりません。
そのため、自己管理ができない方には向かない治療法といえます。マウスピースの管理を苦痛に感じない方には適しているでしょう。
インビザライン Goの注意点
インビザライン Goは多くの患者さまに選ばれていますが、適切に使用しなければ十分な効果を得られません。インビザライン Goを使用する際の注意点を確認しましょう。
装着時間・交換時期を守る
インビザライン Goのマウスピースは、上述しましたが1日20〜22時間装着する必要があります。装着時間を守らないと、治療の進行が遅れる可能性や、期待される結果が得られない可能性があります。
歯科医師の指示に従って、マウスピースを交換することも重要です。同じマウスピースを使用し続けても、歯の移動は進みません。
装着時間・交換時期を守ることが、インビザライン Goの治療を成功させるためには非常に重要なのです。
定期的に歯科医院を受診する
インビザライン Goはご自身でマウスピースを交換して進める治療ですが、治療の進行状況は確認してもらわなければなりません。定期的に歯科医院を受診して、歯の移動状況を確認してもらいましょう。
必要に応じて、治療計画の修正やマウスピースの追加を行えます。虫歯や歯周病などのトラブルが発生していても、定期的に通院していれば早期に気づいて対応できるでしょう。矯正治療への影響を最小限に抑えられます。
食事の際はマウスピースを外す
水以外の飲み物を飲むときや食事をするときは、マウスピースを外す必要があります。マウスピースを装着したまま飲食すると、マウスピースと歯の間に汚れが付着して虫歯や歯周病の原因になるためです。
また、噛む力によってマウスピースが破損することもあるでしょう。飲食の際は、マウスピースを外してください。
マウスピースを清潔に保つ
マウスピースは、飲食の際に外したあとは洗浄しましょう。汚れが付着した状態で装着し続けると、虫歯や歯周病の原因になります。
指や柔らかい歯ブラシを使用して、流水で汚れを落としましょう。週に2〜3回程度、マウスピース用の洗浄剤を使用するとより清潔に保てます。
熱湯を使用するとマウスピースが変形する恐れがあるので、水、またはぬるま湯で洗ってください。
まとめ
インビザライン Goとインビザライン・ライトは、目立たないことから多くの方に選ばれています。従来の金属製の矯正装置とは異なり、透明で取り外し可能なプラスチック製のマウスピースを使用するため、治療中の見た目への影響を最小限に抑えられます。
インビザライン Goとインビザライン・ライトの大きな違いは、奥歯を治療範囲に含むかどうかでしょう。インビザライン Goは奥歯を治療範囲に含まないので、全体的な歯並びは改善できません。
どちらの治療法も、マウスピースを管理することが非常に重要です。マウスピースの装着時間・交換時期を守り、歯科医師の指示に従って定期的に受診しましょう。
インビザライン Goとインビザライン・ライトは、患者さまのニーズに合わせて選択することが重要です。ご自身に合った方法を選択するために、歯科医師と十分に相談しましょう。
インビザライン Goやインビザライン・ライトを検討されている方は、山口県長門市にある歯医者「田中歯科医院」にお気軽にご相談ください。